「トーストに塗って食べると美味しいのは?」
あなたはこの質問に、どう答えますか?
ジャムやはちみつ、マヨネーズなどいろいろなものが思い浮かびますが、「トーストには何を塗るか」というアンケート結果について調べてみると、多くの調査でトップ2が共通しています。
そう、それが「バター」と「マーガリン」!

でもちょっと待ってください。
そもそも、バターとマーガリンって何が違うんですか?

わたし的には、単にバターの代用品がマーガリン、って感じなんですけど…。

バターとマーガリンは原材料以外にも、風味や形状に違いがあるのよ。

バターをマーガリンで、マーガリンをバターで代用することも可能だけど、まったく同じように使えるわけじゃないから、注意してね。
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バターとマーガリンの違い
バターとマーガリンの主な違いは、
・形状
・風味
・価格
この4つです。
原材料の違い
これはご存知の方も多いかと思いますが、バターは牛乳、マーガリンは主に植物性油脂を原材料にして作られています。

「植物性油脂」って、具体的にはどんなものなんですか?

メーカーによって違うけど、
・大豆油
・なたね油
・パーム油
・コーン油
などがあるわね。

へぇ~、いろんな油から作られているんですねぇ。

あれ?そういえば、さっき「”主に”植物性油脂」って書いてありましたけど…
植物性油脂以外のものから作られているマーガリンもある、ってことですか?

その通り。
ほとんどは植物性油脂なんだけど、中には魚や豚・牛の脂から作られているマーガリンもあるのよ。

マーガリンと言えば植物性!と思ってましたけど、そうじゃないものもあるんですね。
形状の違い
一見、どちらも違いはないように見えますが、実際にトーストに塗ったり、料理に使ったりすると、その違いがよくわかります。
バターは冷えると固まりますが、マーガリンは冷蔵庫の中に入れていても、ある程度柔らかい状態を保つことができるという点が特徴。

確かに!冷蔵庫から出したてのバターをパンに塗ろうと思っても、カチカチでなかなかきれいに塗れないんですよ…。

グリグリ押し付けすぎて、せっかくのフワフワパンが凹んで、残念な感じになっちゃったり…。

その点、マーガリンだと冷えてても柔らかいから、トースト前の食パンにだってきれいに塗ることができるわ。
風味の違い
バターは原料に牛乳が使われているので、乳製品独特の豊潤な香りやミルキーな風味を味わうことができます。
一方で、マーガリンは乳製品ではないので、バターほど豊潤な香りや豊かな風味はなく、比較的あっさりとしています。

それじゃあやっぱり、マーガリンじゃバターにかなわないってことなんですかね…。

そうとも言えないわよ。
例えばサンドイッチなんかだと、風味の強すぎるバターは、逆に他の素材の味を邪魔してしまうこともあるわ。
そういう時には、主張の少ないマーガリンのほうがぴったりだったりするの。

なるほど。
適材適所ってやつですね。
価格の違い
バターの価格は年々高騰しているので、毎日使うものとしてはちょっと手が出しづらい…という人も多いのではないでしょうか。
現在のバター価格は、多くの場合100g当たり200円を超えています。
これに対して、マーガリンの価格は100g当たり100円以下のものも多く、バターの半分以下の価格で購入できるというのは、大きな魅力です。

正直、価格が同じならマーガリンを選ぶ人って少ないんじゃないかな。

確かにマーガリンはマーガリンで利点があるとは言え、やはりバターの味や風味には敵わないからね。

だけど今の日本で、バターがマーガリンと同程度に安くなることは、難しいと思うわ。
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バターとマーガリンの代用
トーストに塗る程度なら、バターとマーガリン、どちらをどちらの代用に使っても大丈夫なのはわかりますが、気になるのはお菓子や料理を作るときの代用ですよね。
結論から言えば、お菓子や料理の際でも、バターとマーガリンをお互いの代用品として使うことは可能です。
代用するときの分量
バターをマーガリンで、マーガリンをバターで代用するとき、どちらの場合でも特に分量に変化を付ける必要はありません。

レシピが「バター100g」なら、そのまま「マーガリン100g」でOKよ。

分量そのままで代用できるなら、ややこしくなくていいですね!
仕上がりの差
バターとマーガリンをお互いの代用品として使うことはできますが、まったく同じ仕上がりになるかと言えば、そうではありません。
劇的な失敗作ができる!ということはないのでそこは安心してほしいのですが、やはり風味や食感などに、若干の違いが生じます。

どんなふうに違うかは、料理やレシピによっても変わってくるから一概には言えないけれど、例えば、
「〇〇のバター焼き」
「バターケーキ」
など、バターの風味が特徴の料理やお菓子だと、マーガリンだと風味が物足りなくなるわ。

パイ生地やクッキーなんかだと、サクサク感にも違いが出てくるしね。

そこが気になるなら代用はやめといたほうがいいし、逆に気にならないなら代用は全然OKってことですね。
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まとめ
もともとマーガリンはバターの安価な代用品として生まれたため、味も見た目もよく似ているし、代用も可能です。
しかし似ているとはいっても、風味や形状には違いがあるので、それぞれ料理やシーンによって使い分けるのが一番ですね。

まぁ使い分けるといっても、私はトーストに塗るくらいしか、バターもマーガリンも使いませんし。

懐に余裕のある時はバター、ないときはマーガリンって感じですね!

身も蓋もない…。