お酒のつまみやピザのトッピングにピッタリなドライソーセージと言えば、「サラミ」や「カルパス」。
この2つは混同されることも多く、「小さめのがカルパスで、太めなのがサラミでしょ?」という認識の人もいるのではないでしょうか。
しかしサラミとカルパスは、厳密にいえば種類の異なるソーセージなのです。

特に味に違いがある感じもしないし…
ウインナーやフランクフルトみたいに、太さや大きさで分類されているわけじゃないんですか?

サラミとカルパスの違い、それはずばり使われている材料にあるのよ。
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カルパスとサラミの違い
カルパスとサラミ、どちらもソーセージを乾燥させて保存性を高めた「ドライソーセージ」の一種です。
一般的に、カルパスは細くて小さめのもの、サラミは太めのものが多いため、サイズの違いが呼び方の違いにつながっていると考える人も多いでしょう。
しかしカルパスとサラミの違いは、大きさや太さではありません。
カルパス
まずカルパスの特徴をまとめると、以下の通りです。
・水分量が55%以下のセミドライソーセージ
・ロシア発祥
カルパスの原料
カルパスに使われているのは、牛肉、豚肉、鶏肉。
何の肉が使われているのか不安に思っている人もいるかもしれませんが、カルパスも普通のソーセージと同じ肉が使われているので、安心してください。

私が子供のころには、「カルパスは馬の肉が使われている」とか、「人工肉が使われている」なんて都市伝説もありましたね。

見た目や味からは、どんな肉が使われているのかっていうのがハッキリとはわかりづらいものね。
カルパスの水分量
一言でドライソーセージと言っても、水分量によって「ドライソーセージ」と「セミドライソーセージ」の2つの分類されており、カルパスはこのうち「セミドライソーセージ」に分類されます。
セミドライソーセージとは、JAS(日本農林規格)においては水分量が55%以下のものと定められています。
ドライソーセージよりもやや水分量が多い分、保存性を高めるために強めのスパイスで味付けされていることが多いのが特徴。
カルパスの発祥
カルパスの発祥はロシアです。ロシア語でソーセージを意味する「カルバサー」が名前の由来。
日本で販売する際には「バサ」という響きがあまり良くないので、語感の良い「カルパス」と名付けられたと言われています。

つまりカルパスというのは日本独自の呼び方で、海外では通じないから気を付けてね。
サラミ
次に、サラミの特徴をまとめると、以下のようになります。
・水分量が35%以下のドライソーセージ
・イタリア発祥
サラミの原料
牛肉、豚肉に加えて鶏肉も用いられるカルパスとは異なり、サラミの原料は牛肉・豚肉がメインになります。
こちらも、特に変わった肉が使われているわけではないので、安心ですね。
サラミの水分量
サラミは「ドライソーセージ」に分類されるソーセージです。
ドライソーセージとは、JAS(日本農林規格)の規定では水分量が35%以下のものを言います。
カルパスと比べると水分量が少ないため、保存性が高く、かためでしっかりとした食感のものが多いのが特徴。

サラミは太めのものが多いからカルパスよりかたいのかと思ってたけど、水分量の違いも、かたさに影響していたんですね。
サラミの発祥
サラミは、イタリア発祥のドライソーセージです。
昔のサラミは今のようにたくさんのハーブやスパイスを入れず、塩だけで作られていたため、イタリア語で塩を表す「Sale(サーレ)」が名前の由来となっています。
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まとめ
カルパスとサラミの違いをまとめると、
・サラミは牛・豚を主原料とした、イタリア発祥のドライソーセージ
ということになります。

まぁ実際には、水分量をサラミ並みに落としたカルパスなんてものもあるから、見た目や味だけでカルパスかサラミかを見極めるのは、難しいところではあるわね。

カルパスだろうとサラミだろうと、美味しけりゃ呼び方なんてなんでもいいんですよ!

大雑把にまとめたわね…。