秋の味覚、サツマイモ。一度にたくさん収穫できてウハウハしていても、多くの人が頭を悩ませるのが、その後の保存です。
私も張り切ってサツマイモを育ててみたものの、収穫後の保存にかなり四苦八苦しました。サツマイモって、きちんと保存しないと、すぐに腐ったり芽が出たりしてダメになっちゃうんですよね…。
そこで、私が最終的に行き着いた、サツマイモの上手な保存についてご紹介。収穫~保存までを丁寧に行うことで、次の春まで美味しく保存することができます!
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サツマイモの収穫
サツマイモの収穫は、タイミングや天気が大切です。しっかりとタイミングを見極めて、ベストな状態でサツマイモを収穫しましょう。
収穫のタイミング
サツマイモの収穫時期は、10月の終わり~11月のはじめごろ。もちろん、植え付けの時期やその年の気候などにもよりますが、大体の目安は植え付けから110~150日ほど。
そろそろ収穫の時期だなと思ったら、一部を掘り起こして、芋の状態を確認してみましょう。霜が降りるとサツマイモがダメになってしまうので、必ずその前に収穫を。
収穫時の天気
サツマイモを腐らせずに保存するために大切なのは、収穫時の天気です。
収穫当日はもちろんですが、収穫日から前3日間ほど、雨が降っていないタイミングを狙いましょう。
サツマイモは濡れた状態で収穫すると、その後、腐りやすくなってしまいますし、抜きづらくなってサツマイモに傷がつくこともあるからです。
可能なら、収穫の次の日も晴れていたらベスト。
とはいっても、自然が相手ですから必ずしもベストな状態で収穫できるとは限らないので、「前日と当日の天気が悪いときは避ける」くらいでもOKです。
収穫時の注意点
サツマイモと言えば、ツルの根元を持って力強く引っこ抜く…というイメージがありますが、じつは引っこ抜くのはあまり良くありません。
引っこ抜くと、サツマイモが折れる可能性が高くなってしまうからです。同様に、クワやスコップで力任せに掘るのも、サツマイモが傷つきやすくなるので避けましょう。
サツマイモは傷ついた場所から腐りやすくなってしまうので、できるかぎり慎重に、無傷で掘り出すのが望ましいです。
芋から少し離れたところの土をクワやスコップで柔らかくほぐして、芋の周りは手で丁寧に掘るのがベスト。
収穫後の乾燥
サツマイモを収穫した後、ついつい泥を水で洗い流してしまいたくなりますが、洗うのはNG。前述の通り、この時点で余計な水分があると、腐りやすくなってしまいます。
収穫したサツマイモは土を軽く落として、天日干しにしましょう。
天気にもよりますが、天気が良い場合は2~3日、天気が悪い場合は1週間ほどかけて乾燥させます。
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サツマイモの保存
サツマイモを美味しく保存するためには、ただそのまま段ボール箱に入れて放置…というのではダメです。保存前にひと手間をかけることで、サツマイモの持ちはグッと良くなります。
保存前のひと手間
天日干しを終えたサツマイモは、さらに土をきれいに落として(くれぐれも水洗いはしないこと!)、一つずつ新聞紙で包んでいきます。
数が多いとこれがかなり面倒な作業なのですが、新聞紙で包むことで、適度な湿度と温度を保ってくれるため、これをするのとしないのとでは、数か月後の保存状態に大きく差が出るので、頑張りましょう!
保存容器
サツマイモを保存するのに、一番おすすめなのは段ボール箱。段ボール箱は新聞紙と同じく、適度な湿度と温度を保ってくれる働きがあります。
新聞紙で包んだサツマイモを段ボール箱に入れていくのですが、あまりギュウギュウにつめすぎず、ある程度空気が通るように、自然に重ねていくようにしてください。
保温性という面では発泡スチロールも良いのですが、風通しが悪くなりがちなので、発泡スチロールを使う場合は、空気穴をあけるなど工夫をしましょう。
保存場所
さて、ここまでいろいろと手間をかけてきましたが、やはり最も重要なのは保存場所です。
サツマイモはじつは寒さにも暑さにも弱くて、以外にもデリケート。寒すぎても暑すぎてもダメになってしまいます。
比較的風通しが良く、13度~15度を保てる場所に保存しましょう。新聞紙や段ボールで保温もするので、霜や雪があたらない屋内(または倉庫など)で、かつ暖房の影響がない場所を選べば、大体OKです。
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まとめ
うまく保存したサツマイモは、保存している間にでんぷんが糖へと変わり、数週間~数か月たつ頃には、とっても甘く美味しくなっています。
収穫~保存までをきちんとしていれば、春先までサツマイモを楽しむことができるので、ぜひ挑戦してみてください。