太陽は54億年後に消滅か?どうなる地球…

太陽の寿命と消滅 自然雑学
自然雑学

我々の生活になくてはならない「太陽」ですが、すべてのものには寿命があります。太陽の寿命は約100億年。すでに太陽が誕生して46億年が経っていると言われていますから、残りの寿命は54億年。

太陽は寿命を迎えたら消滅してしまうのか?すると地球はどうなるのか?

そんな疑問について少し調べてみました。

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太陽の寿命と消滅までのプロセス

太陽の誕生

太陽は太陽系の中心となっている天体で、その大きさは半径約70万キロメートル。これは地球の109倍の大きさであり、体積は地球の130万倍、質量は33万倍だと言われています。地球を直径1mのボールに置き換えてみると、太陽は東京ドームくらいの大きさです。
太陽は宇宙空間にあるガスや塵がお互いの重力によって集まることで生まれました。じつに、太陽系の99.85%の質量が、太陽1つに集まっていると言われています。地球やほかの星々を構成しているのは、残りの0.015%に過ぎないということですね…。

太陽を構成する水素の消費

太陽を構成する物質は水素。中心部である「太陽核」と呼ばれる部分では、日々核融合が起きており、その結果として水素がどんどんヘリウムへと作り変えられています。この時に発するエネルギーが、光や熱となって私たちのもとへと届いているわけですね。
しかし太陽を構成する水素は無限ではありません。このままどんどん消費されていけば、いつかは尽きてしまう…。つまり、それが太陽の寿命ということです。残りの水素の量などを計算すると、寿命は残り約54億年だそうです。

太陽の消滅による地球への影響

単純に考えて、太陽がなくなれば地球には光や熱が届かなくなり、極寒の世界となってしまいます。真っ暗闇ですべてが凍てつく寒さの中、動植物は育たず、もちろん人間も滅んでしまいます。
また、地球を含む太陽系は太陽の重力によって現在の軌道を保っているので、太陽がなくなれば宇宙空間をあてどなく彷徨ったり、他の星と衝突して粉々になってしまったり…といったことも考えられます。

…が、しかし。じつは太陽が消滅するよりも先に、地球が消滅すると言われています。なぜなら太陽は水素とヘリウムのバランスの変化に伴い、膨張していくから。膨張は軽く地球軌道にまで達すると考えられているため、太陽が完全に消滅してしまう前に、地球を含む太陽系の星々は、太陽の膨張に飲み込まれてしまう…というわけです。

となると逆に、太陽が膨張して地球に近づき始めた時点で、地球の温度は生き物が耐えられないレベルにまで上昇し、どっちにしろ地球はTHE END。太陽の膨張が始まるのは、約5億年後と言われています。

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太陽の寿命以外で地球が消滅する可能性

じつは太陽の寿命・消滅による影響以外にも、地球が滅んでしまう可能性があります。それが、銀河同士の衝突。宇宙には数千億~1、2兆個もの銀河があるとされており、銀河同士の衝突というのも決して珍しいことではありません。
私たちの太陽系が所属する「天の川銀河(通称:銀河系)」に最も近い銀河は、「アンドロメダ銀河」ですが、その距離は250万光年。途方もない距離ではありますが、今も少しずつ、2つの銀河は近づいているというのです。そして約40億年後、天の川銀河とアンドロメダ銀河が衝突するのではないか、と考えられています。
アンドロメダ銀河との衝突によって、太陽系が丸ごと天の川銀河からはじき出されてしまう可能性もあるし、星同士の衝突によって粉々に砕け散ってしまう可能性もあります。

 

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