「慣用句」と「ことわざ」の違い

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昔から使われてきた言い回しで、2つ以上の言葉で新しい意味を持ったもののことを「慣用句」や「ことわざ」と呼びますよね。しかしことわざと慣用句って、いったい何が違うのでしょうか。

 

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「慣用句」と「ことわざ」の違い

まず結論から書くと、慣用句とことわざを分ける際のポイントは、以下の通りです。

 

・昔からの知恵や大切な教えなどを表した短い文章
・習慣として多く使われてきた言い回しのこと

 

「慣用句」とは

まず慣用句というのは、昔から習慣として多く使われてきた言い回しのことを言います。基本的には2つ以上の単語をつなげて構成されており、日常のちょっとした行動などを比喩的な表現にしたものが多い点が特徴。

例えば、

・手を切る
・足が棒になる

・耳にたこができる
・腕が鳴る
・大きな顔をする
・顔から火が出る

これらはすべて慣用句です。

このように、慣用句は2つ以上の単語をつなげることで特定の意味を持たせた言い回しなのです。

また、慣用句の場合、多くは特定の文章構成になったときに限り、本来の意味とは異なる意味を表すという点が特徴。

例えば先ほど紹介した中にある「手を切る」という慣用句ですが、本来「手を切る」という言葉だけでは、「手に怪我をした」という意味ですよね。しかしこれが「相手と手を切る」という使われ方になると「縁を切る/関係をなくす」という意味として成り立ちます。

 

「ことわざ」とは

一方で、ことわざは昔からの知恵や大切な教えなどを表した短い文章のことを指します。

・犬も歩けば棒にあたる
・海老で鯛を釣る
・取らぬ狸の皮算用
・猿も木から落ちる
・馬の耳に念仏
・骨折り損のくたびれ儲け

これらはどれもことわざですね。「昔から使われている言い回しで2つ以上の単語で意味を持つ」という点では慣用句と同じですが、文章に教訓や格言(または皮肉や風刺)が含まれていること、また前後の文脈に関わらず、一つの文章で常に特定の意味を表すという点が、慣用句とは異なります。

例えば「犬も歩けば棒にあたる」ということわざには、「何かをしようとすれば、災難に会うこともある。=余計なことはせずにじっとしていろ。」という教訓が込められています。

そしてこれは前後の文脈がどうだろうが、意味が変わったりはしませんよね。

 

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「慣用句」「ことわざ」と「故事成語」の違い

慣用句やことわざとよく似た言い回しに、「故事成語」というものがあります。これは慣用句やことわざとは、また別のものなのでしょうか。

例えば、

・人間万事塞翁が馬

ということわざがありますよね。この言葉は中国の古典「准南子」に記された内容がもとになって作られています。内容を簡単に紹介すると…

 

ある国境の塞(とりで)の近くに、一人の老人(翁)が住んでいた。
ある日老人は飼っていた馬に逃げられてしまうが、その馬は別の立派な馬を連れて帰ってくる。
しかしまた別の日、その馬に乗っていた老人の息子が落ちて怪我をしてしまう。
だが息子は怪我をしていたおかげで徴兵を免れ、命拾いをする。

 

この話をもとにして、「人生の幸不幸は予測しがたく、安易に喜んだり落ち込んだりするべきではない」という意味で「人間万事塞翁が馬」という言葉が作られました。

このように、ことわざの中でも特に「昔の出来事(主に中国の古典に記された出来事)がもととなってできたもの」のことを、故事成語と呼ぶのです。

 

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まとめ

「慣用句」と「ことわざ」の違いをまとめると…

・習慣として多く使われてきた言い回しのこと→慣用句
・昔からの知恵や大切な教えなどを表した短い文章→ことわざ

イメージとしては、「慣用句」というジャンルの中に「ことわざ」があり、さらに「ことわざ」の中に「故事成語」というカテゴリがある…と言うふうに覚えると、わかりやすいかもしれません。

 

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