クッキーとビスケットに違いはあるのか

クッキーとビスケットの違い 食べ物雑学
食べ物雑学

クッキーとビスケット、見た目はほぼ同じで、違いがよくわかりません。一体何が違うのかと言えば、じつは含まれている糖分や油分の割合に違いがあったのです。

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クッキーとビスケットの違い

クッキーとビスケットは、どちらも小麦粉・バター・卵・砂糖などを材料として作られた焼き菓子のことを指します。そして戦前までの日本では、そういった焼き菓子のことは総じてビスケットと呼んでおり、クッキーと呼ぶことはありませんでした。

当時のビスケットは今のようなお菓子ではなく、どちらかといえば保存食としての役割が強いものでした。味や栄養は二の次で、とにかく「安く買えて(作れて)日持ちがする」という食べ物だったのです。

それが戦後になると、ビスケットは段々とバターや砂糖をたっぷりと使ったものが普及するようになります。しかし見た目には大きな変化がないため、「ああ…あの硬くておいしくないやつでしょ?」と思われることもしばしば。

そこで!従来のビスケットとの差別化を図るために、バターや砂糖をたっぷり使ったもののことを「クッキー」と呼ぶようになったのです。

 

全国ビスケット協会による分類

糖分や油分が多いもの、という条件は、じつにあいまいです。そんなあいまいさを解決するために設定されたのが、全国ビスケット協会による基準。基本的に家庭で作るものや個人のお店などでは、各自の裁量でビスケットと呼ぶかクッキーと呼ぶかは決められますが、全国ビスケット協会に加盟しているお菓子メーカーにおいては、はっきりとした基準が定められています。

 

・糖分や油分が多め(40%以上)で手作り風のもの
クッキー
・糖分や油分が少なめ(40%未満)
ビスケット

 

大手お菓子メーカーの多くは全国ビスケット協会に加盟しているため、市販されているもののほとんどは、この基準に従ってクッキーかビスケットかの表記がされています。

 

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クッキー、ビスケットとサブレとの違い

クッキーやビスケットとよく似たお菓子に、「サブレ」があります。サブレはクッキーやビスケットよりも油分(ショートニングやバター)の割合が多く、ベーキングパウダーが使われていないという特徴があります。そのため、食感はクッキーやビスケットに比べて軽くてサクサクしています。

 

国によるクッキーとビスケットの違い

ここまでで紹介したのは、日本におけるクッキーとビスケットの違い。じつは国によって、クッキーとビスケットの分類の仕方は変わります。

 

アメリカではすべて「クッキー」

アメリカの場合は、ビスケットやクッキーのことは、すべてクッキーと呼ばれています。アメリカでビスケットといえば、クッキーよりも柔らかいスコーンのようなもの。

ケンタッキーのメニューにある「ビスケット」、あれがアメリカでのスタンダードなビスケットです。

 

ビスケット(アメリカ)

参考画像

 

イギリスではすべて「ビスケット」

アメリカとは逆に、イギリスではクッキーやビスケットのような焼き菓子は、すべてビスケットと呼ばれています。ちなみにイギリスでは、クッキーに該当するものはありません。

 

フランスではすべて「サブレ」

フランスの場合、クッキーやビスケットのような焼き菓子は、すべてサブレと呼ばれています。

 

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