唐揚げと竜田揚げは、同じ料理に見えてじつは同じ料理ではありません。その違いは、衣に使われている粉や、味付けの違いにありました。
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唐揚げと竜田揚げの違いその①:衣
まず1つ目の違いは衣。唐揚げには通常、小麦粉や片栗粉が使われますが、竜田揚げの場合は片栗粉限定です。
唐揚げと竜田揚げの違いその②:下味
2つ目の違いは下味。唐揚げの場合は下味の有無や使う調味料の種類がどんなものでも唐揚げですが、竜田揚げの場合は、醤油をベースとした下味がつけられていることが重要です。
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竜田揚げのルーツ
「とりあえず粉付けて揚げたものは全部「唐揚げ」でOK」なのに対して、なぜ竜田揚げは「醤油ベースの下味で片栗粉を使ったもの」に限定されるのか不思議ですよね。
竜田揚げは、紅葉で有名な奈良県北西部の「竜田川」が名前の由来となっており、白い波が立つ川面に赤い紅葉が落ちている風景がと似ていることから、「竜田揚げ」と呼ばれるようになりました。そのため「白い波が立つ川面」を表す「片栗粉の衣」と、「赤い紅葉」を表す「醤油ベースの下味」が、竜田揚げと呼ぶための必須条件となっているのです。
からあげ・竜田揚げに似た料理
「鶏肉を揚げた料理」は、唐揚げと竜田揚げ以外にもあります。
例えば「フライドチキン」は、肉ではなく衣に味をつけるのが特徴です。「チキンナゲット」は、鶏の挽肉に下味をつけて成形したもののこと。「ザンギ」は下味にショウガやニンニクが使われたパンチのきいた味わいが特徴。
こんな風に「鶏肉を揚げた料理」一つとっても、それぞれに特徴があるのは面白いですね~。
ただ厳密に「この料理はこう!」と決まっているわけではないので、竜田揚げのことを唐揚げと呼ぶこともあるし、味が醤油ベースじゃなくても片栗粉を使ってれば竜田揚げって呼ばれていることもありますけどね。