炭酸飲料を振ったり落としたりしてしまった直後に蓋を開けると、中身が勢いよく噴き出してしまいます。急いでいない時なら、しばらく放置しておけば大丈夫ですが…
暑くて喉が渇いている時などは、すぐにでも飲みたいですよね。そんなときに試してみてほしいのが、デコピンで炭酸噴出を防ぐ裏技です。
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デコピンで炭酸噴出を防ぐ裏技
振った炭酸のふたをすぐに開けると中身が噴出してしまいますが、缶やボトルの周りをぐるりと一周、軽いデコピンでトントンと刺激してあげると、大きく噴き出すのをある程度防ぐことができます。
強くやりすぎたり、刺激が足りないとうまくいかないこともあるため、ちょうどいい感じのデコピン具合を見極めるには、何度かチャレンジしてみる必要があります。
なぜデコピンで炭酸が噴き出さなくなるのか
炭酸が噴き出るメカニズム
炭酸飲料には、たくさんの二酸化炭素が溶け込ませてあります。普通であれば、二酸化炭素と水分を一緒にしたところで、二酸化炭素が水に溶け込む量はごく少量なのですが…。強い圧力を加えることで、より多くの二酸化炭素を強制的に水分の中に溶け込ませることができるようになります。そうしてたくさんの二酸化炭素を溶け込ませたのが、炭酸飲料というわけですね。
何もない状態では、二酸化炭素たちは安定して水分に溶けた状態を保っていられるのですが、二酸化炭素たちは常に外へ出る機会をうかがっています。そこに「振る」「落とす」などの強い衝撃が加わると…缶やボトルの内側の壁に面している二酸化炭素たちが、「チャンス!」とばかりに気体へと戻り小さな泡へ。
そこで蓋を開けて容器内の気圧が一気に下がることで、泡は一気に膨張、水分を巻き込みながら容器から出ていこうとするため、結果として中身が勢いよく噴出してしまう…というわけなんです。
デコピンの刺激で水中の泡が消滅
炭酸飲料が噴き出すのは、水中にできた小さな泡が水分を巻き込みながら出ていこうとするから。つまり、水分を巻き込ませなければ、プシューッと二酸化炭素だけがきれいに抜けていく、というわけなんです。そのためには、「内側の壁に発生した小さな泡を取り除いてやる」というところがポイント。
グラスに炭酸飲料を入れたとき、グラスの内側に泡が張り付いているのを見たことがありますか?そしてコンコンとグラスに軽い刺激を与えると、その泡は水面に上って消えていきます。これを缶やボトルの中で再現するというわけですね。
デコピン以外では、
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デコピンよりも放置が有効
とはいえ、実は時間がある場合には、しばらく放置しておくのが最も有効な手段です。衝撃の強さや飲料の種類によって、どのくらい放置しておけば良いのかは異なりますが、少なくとも30分以上は放置しておいた方がいいですね。
デコピンだと、どうしても少しはこぼれてしまう、ということも多いので。