ホットケーキミックスにダニがわく「パンケーキシンドローム」

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卵と牛乳さえあれば手軽にホットケーキが作れる「ホットケーキミックス」。大体200gずつくらいを小分けにして売られているものが多いですが、1人前だけ作ろうと思うと、それでも余ってしまうことってありますよね。

そんな時、使いかけをそのまま輪ゴムなどで止めて保管している…という人も多いのではないでしょうか。

しかしこれをやると、ダニがわいてパンケーキシンドロームという恐ろしい病気になってしまう危険性があるうえに、衛生的にも良くないんです。

正しいホットケーキミックスの保存方法を知っておきましょう。

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ホットケーキミックスで起きるパンケーキシンドローム

開封前のホットケーキミックスであれば、多くの場合は「直射日光・高温多湿・においが強い食品の近くを避けて保管」となっています。

開封後のホットケーキミックスも、ついつい同じようにしてしまいがちなのですが…開封前と開封後では、保存方法を変えなくてはいけません。

保存過程で繁殖する「ダニ」

輪ゴムやストッパーで止めると、ゴキブリなどの大きな害虫は入り込めませんが、もっと小さな生き物ならば入り込めてしまいます。

それがチリダニやコナダニといった、ダニの仲間たち。

ダニはホットケーキミックスに含まれるアミノ酸類のにおいを好むため、においに誘導されて入り込み、ホットケーキミックスの中で繁殖してしまうのです。

さらに、ダニが入るというのはもちろん気持ちの上でとても嫌悪感の強いものではありますが、それよりも危険なのは「パンケーキシンドローム」という症状を引き起こす可能性があるという点です。

 

パンケーキシンドロームとは?

ホットケーキミックスなどに含まれたダニのフンや死骸によって引き起こされる、強いアレルギー症状(アナフィラキシー)のこと。ホットケーキミックスやお好み焼き粉など、出汁入りや味付けがされた粉で引き起こされることが多く、加熱の有無にかかわらず症状が起きてしまいます。もともとダニアレルギーを持っている人が起こしやすいですが、健康な人でも摂取量や体調によっては症状が出てしまうことも。

パンケーキシンドロームを防ぐためにも、ホットケーキミックスはきちんと保存しなければなりません。

 

ホットケーキミックスの保存方法

ここからは、使いかけのホットケーキミックスを安全に保存する方法を2つ紹介します。

密閉容器に入れて冷凍庫に保存

使いかけのホットケーキミックスは、しっかりと密閉できる容器やジッパーバッグなどに入れて、冷凍庫に保存しましょう。

ダニの繁殖を防ぐという点では冷蔵庫でも十分なのですが、ホットケーキミックスはにおいが移りやすい食品なので、冷蔵庫だと他の食品のにおいが移ってしまうことがあります。

なのでオススメなのは他の食品のにおいも弱まる冷凍庫での保存。粉なので冷凍してもカチカチになることはなく、使う時にはそのまま使えるので安心してください。

使い終わったらすぐ保存

密閉容器に入れて冷凍庫で保存していても、パンケーキシンドロームを引き起こしてしまう場合があります。それが、使いかけのものをすぐに仕舞わなかった場合

冷凍庫だとダニの繁殖は抑えられますが、その時点ですでにダニが混入してしまっている場合には、少量のダニでも症状が出てしまう人もいます。また、冷凍庫から出して常温でしばらく置いておくと、ダニが再び活動を始めてしまうことも。

ホットケーキミックスの使いかけは、使い終わった時点ですぐに密閉して冷凍庫へ入れましょう。

ホットケーキを作って冷凍保存

中途半端に粉を保存しても、結局使うのを忘れそう…という人は、多めにホットケーキを作ってから冷凍するという方法もオススメです。

焼いたホットケーキは一枚ずつラップでくるみ、ジッパーバッグなどに入れて冷凍保存。冷凍したホットケーキは1か月くらいは風味も変わらずに食べることができるので、まとめて作っておけば忙しいときにも役立ちます。

食べるときには自然解凍でもいいし、レンジでチンでもOK(やりすぎるとパッサパサになってしまうので、注意)。

そのままホットケーキとして食べるのももちろんいいですが、フレンチトースト風にしたりラスクにアレンジしてみたりと、いろいろな方法で楽しむことができますよ!

 

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