海水の塩分濃度をいろんなものと比べてみたら

海水の塩分濃度 自然雑学
自然雑学

海水って、すごくしょっぱいですよね。醤油や味噌などと比べて、体感的には同じくらい、もしくはそれ以上にしょっぱいと感じる人も多いはず。

実際のところ、海水は他と比べてどのくらい塩分濃度が高いのか、気になりませんか?今回は海水の塩分濃度と、様々なものの塩分濃度を比較してみたいと思います。

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海水の塩分濃度

海水の塩分濃度は、約3.5%ただし測定する場所によっては、3.1%~3.8%までのばらつきがあります。

例えば陸地、特に河口や氷河が近い場所では塩分濃度が下がりますが、逆に、外洋や降雨の少ない場所などでは、3.8%にまで濃度が上がります。

今回はこの3.5%という塩分濃度を基準にして、様々な調味料や料理と比較してみましょう。

 

調味料の塩分濃度と比較

塩分が含まれている調味料で特に身近なものといえば、
★醤油
★味噌
★ポン酢(味付けポン酢)
★料理酒
★マヨネーズ
★ケチャップ
★ウスターソース

ここら辺ですね。さて、これらの調味料、いったいどのくらいの塩分が含まれているのでしょうか。
その答えがこちら。

★醤油…約16%
★味噌…約12%
★ポン酢(味付けポン酢)…約10%
★料理酒…約2~3%
★マヨネーズ…約2%
★ケチャップ…約3%
★ウスターソース…約10%

メーカーによってバラつきはありますが、海水の塩分濃度よりも高いものばかりです。特に醤油は海水の5倍以上。そんなに塩分がなさそうなケチャップでさえ、海水と同程度の塩分濃度となっているのでビックリです。

ですが、ケチャップやマヨネーズを口にして「ものすごくしょっぱい!」とはなりませんよね。それはなぜかというと、調味料にはうまみ成分や糖分なども多く含まれているため、しょっぱさを感じにくいのです。

 

料理の塩分濃度と比較

さて、次は身近な料理(汁物)と、海水の塩分濃度を比べてみましょう。

★味噌汁
★カレー
★シチュー
★ラーメン
★うどん・そば

日頃食べることの多いこれらの料理の塩分濃度がこちら。(※ラーメン等はスープのみの塩分)

★味噌汁…0.8~1%
★カレー…1.3~1.8%
★シチュー…1.3~1.5%
★ラーメン…1.3~1.7%
★うどん・そば…1%前後
海水と比べると、かなり塩分濃度は低いですね。
まぁそれもそのはず。人間が美味しいと感じられるのは、体内の塩分濃度に近い1%前後だと言われています。カレーやラーメンなどご飯や麺と一緒に食べる料理は若干塩分高めになっていますが、基本的に汁物などは1%前後の塩分濃度が目安です。

塩湖の塩分濃度と比較

世界には「塩湖」と呼ばれる、塩水でできた湖があります。これらの湖は、海水と比べてどのくらいの塩分濃度なのでしょうか?

★死海…20~33%
★カスピ海…1.2%前後
★グレートソルト湖…14~27%

基本的には淡水よりも塩分濃度が高ければ「塩湖」と呼ばれるため、その濃度はピンからキリまであります。死海は降水量が極端に少ないことや、気温が常に高いことなどが原因で、蒸発する水の量が流入する量を上回っているため、こんなにも塩分濃度が高くなっています。

ちなみに最も有名な「ウユニ塩湖」ですが、ウユニ塩湖は湖というよりも、塩の塊の上に雨季の間だけ広く水たまりができる、という感じです。

 

塩湖の浮力を再現するには

塩分濃度の高い死海は、浮き輪などなしで湖面に浮いたまま本が読めるほど浮力があります。実際に、この浮力を再現してみるためには、どのくらいの塩が必要なのでしょうか。

大人1人が体を伸ばして入れるくらいの浴槽だと、大体容量は200リットルくらいです。死海並みの浮力を期待するならその塩分濃度を30%まで上げないといけませんが…200リットルの水の塩分濃度を30%にしようと思うと、必要な塩の量はなんと60kg

再現は難しそうです。

 

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