マーガリンはプラスチックというのはデマ

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食べ物雑学

誰もが一度は耳にしたことはある「マーガリンはプラスチック」という言葉。なぜ普通に食べられているものがプラスチックなどと言われるようになったのか、不思議ですよね。

マーガリンはプラスチックというのはデマなのか?本当なのか?その答えは「プラスチック」という言葉の解釈の仕方にありました。

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「マーガリンはプラスチック」はデマ

マーガリンの主原料は、コーン油や大豆油などの植物性油脂です。そこに粉乳や塩などを加えて作られたのがマーガリン。これらは普通にサラダ油やマヨネーズなどにも使われているため、原料そのものが何か怪しいものだというわけではありません。

それではなぜ、「マーガリンはプラスチック」という話になってしまっているのでしょう。じつは、ただの英語の誤訳が原因なのです。

「プラスチック」の意味

プラスチックと言えば、一般的には「合成樹脂」のことを指しています。ですから誰しも「マーガリンはプラスチックだ」と言われると、「マーガリンは合成樹脂だ」と勘違いしてしまいますよね。

しかし元々、プラスチックという言葉は合成樹脂そのものを指す言葉ではなく、「可塑性のある」という意味です。可塑性というのは、力を加えると変形して、力を除いてもそのまま形が保たれることという意味。

つまり、合成樹脂は一度固めてしまうとその形を維持できる、ということで、可塑性がある合成樹脂そのものがプラスチックと呼ばれるようになっていったのです。

「マーガリンには可塑性がある≠マーガリンはプラスチック」

マーガリンはもともとはコーン油などの液体ですが、加工すると固体となります。そのため、ある英語の論文で「マーガリンは可塑性がある」と書いたものが、「マーガリンはプラスチックである」と誤訳されてしまったことが、デマが生まれた原因と言われています。

「マーガリンはプラスチック」って、かなりのパワーワードですよね。そこから「マーガリンは体に悪いのではないか」という話と相まって、「マーガリンを食べるのは、プラスチックを食べているのと同じだ」などというデマとして広まってしまったのです。

マーガリンは本当に体に悪いのか

「マーガリンは体に悪い」というのは、プラスチックどうこうを抜きにしても、よく耳にする言葉です。一体マーガリンの何が、体に悪いのでしょうか。

その理由の一つとしてよく言われるのが、「トランス脂肪酸」の存在。トランス脂肪酸はマーガリンを加工する過程で生まれる副産物で、マーガリンはトランス脂肪酸を多く含むため体に悪い、と言われています。

マーガリンのトランス脂肪酸

トランス脂肪酸というのは、多く摂取すると血液中の悪玉コレステロールを増やし、心疾患などのリスクを高める可能性があると言われています。食べ過ぎると体に良くないことは確かです。

…が、しかし。トランス脂肪酸を含んでいる食品は、マーガリン以外にもたくさんあります。例えば、マーガリンと同じく植物性油脂を使って作られた加工食品。

・植物性ホイップ
・ショートニング
・コーヒーフレッシュ
・サラダ油

など

そしてそれらを使って作られた加工食品もそうです。

・スナック菓子
・揚げ物
・ファストフード
など

そしてじつは天然食品にも、トランス脂肪酸は含まれています。

・牛肉、羊肉
・バターや牛乳などの乳製品
など
つまりマーガリンばかりがやり玉に挙げられることが多いですが、「トランス脂肪酸が危険だ」というのなら、他にも危険とみなさなければならない食品はたくさんある、ということですね。

天然のトランス脂肪酸(バター)と人工的なトランス脂肪酸(マーガリン)のどちらが体に悪いか、というのも、じつのところはっきりとわかっていないのが現状です。

一つだけハッキリ言えるのは、どちらにしても「食べ過ぎるとダメ」ということだけですね。

 

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