卵といえば、黄色い「黄身」が白い「白身」に包まれているのが普通ですよね。
しかし世の中には、「白い黄身」が存在するって知っていましたか?

白い黄身?そんなの見たことないですけど。

ってか、白い黄身って…それはただの「白身」なのでは?

いやいや、ちゃーんと黄身が白い卵というのがあるんじゃよ。

わかった!
一般人の口には入らないような、何か特別な品種の鶏の卵なんでしょ!?

それがな、普通に黄色い黄身の卵を産む鶏に、白い黄身の卵を産ませることができるんじゃ。

白い黄身の卵を産ませるためには、鶏に与える餌が大きく関係しておる。
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黄身が白い卵の不思議

餌が関係している…?
白い餌を食べたら白い黄身、黄色い餌を食べたら黄色い黄身、とかですか?

いや、まさかそんなことはないですよね。
絵の具じゃあるまいし…。

いや、その通りじゃよ。

鶏は白い餌を食べると黄身が白い卵を産み、黄色い餌を食べると黄身が黄色い卵を産むんじゃ。
卵の黄身の色を決めるのは、食べたものの色素。
そのため、例えば米を餌にして育った鶏が生む卵は、黄身が白っぽくなるのです。
通常の卵の黄身が黄色いのは、トウモロコシを主食として与えられている鶏がほとんどだからです。

ちなみに、黄身の色が濃い鶏は、パプリカやマリーゴールドなど、色の濃いものを餌にしているんじゃぞ。

パプリカやマリーゴールドには、赤・黄・オレンジなどのカロテノイド系の色素がたくさん含まれているからな。

色素の色が、そのまま卵に出るなんて…不思議ですね。

脂溶性の着色料を餌に混ぜれば、黄身が黒や青をした卵を作ることもできると言われておるな。

すごいですけど、それは食指が全く動かないですね…。
黄身の色と栄養価の違い

黄身の色が濃い方が、栄養もたくさんあるんですよね?

ってことは、パプリカなんかを餌にしている鶏の卵のほうが、栄養価が高いってことですか?

多くの人が勘違いしてるんじゃがの~…
黄身の色と栄養には、何の関係もないぞ。
黄身が濃い=栄養価が高いと思われがちですが、じつは黄身の色と栄養価には、なんの関係もありません。
あくまでも色素の違いで色が変わっているだけなので、色が濃いから栄養もある、というわけではないんです。

ちなみに、殻の茶色い卵も栄養があると思われがちじゃが、白い卵と栄養価は変わらないんじゃよ。

うそっ!?
でも茶色い卵の方が、値段も高いし、「栄養満点!」ってキャッチコピーで売られてたりしますけど…。

卵の殻の色は、茶色い鶏から茶色い卵、白い鶏から白い卵が産まれる、ただそれだけなんじゃ。

まぁ実際に茶色い品種で、白い品種よりも手間をかけて育てられているものもあるから、茶色くて栄養価が高い卵というのもちゃんとあるがの。

単純に「茶色い卵=栄養満点」って考えるのは、ダメってことですね…。
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まとめ
卵の黄身の色は、餌の色によって大きく左右されることがわかりました。
つまり、「黄身の色が濃くて濃厚!」っていうのは、ただの思い込みだった…ということですね。

あとな、じつはフラミンゴの羽がピンクなのも、鮭の身がオレンジなのも、カロテノイドによるものじゃよ。

エビなどをよく食べるから、その色素が体の色に反映されているんじゃ。

えっ!?
じゃあ本来フラミンゴや鮭って、違う色なんですか!?

フラミンゴも鮭も、別の餌を食べると白っぽい色になるんじゃぞ。

あっ!じゃあもしかして、みかんを食べると手が黄色くなるのも、同じことですか!?

それはただ、皮をむくときに手に色素が付着しているだけじゃな。
食べなくても、黄色くなるぞ。

そうですか…。