サツマイモを常温のまま放っておくと、芽が出てきてしまうことがあります。芽が出たサツマイモは食べる気がしないし、そのまま捨ててしまう…という人も多いでしょう。しかしただ捨てるのではもったいないです。
芽が出たサツマイモは土に植えることで、秋になるとまた収穫できると言われているんです!しかし本当にそんなことが可能なのか…?実際にやってみました。
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サツマイモの芽が出る温度
サツマイモの芽が出始めるのは、気温が25度を超えたあたりから。このころに常温でサツマイモを放置していると、いつの間にか芽が出てしまいます。
芽が出たサツマイモは問題なく食べることもできますが、(詳しくはこちらを参照→サツマイモは芽が出ても食べられる?毒はある?)せっかくなら、栽培にもチャレンジしてみたいですよね。
そのまま植えてOK!芽が出たサツマイモの植え付け
サツマイモの植え付け時期は、通常5月中旬~6月中旬ごろです。
このタイミングでちょうどよく芽が出たサツマイモがある人は、ぜひチャレンジしてみてください。
今回、実際に芽が出たサツマイモの植え付けに挑戦してみようと思ったのですが…現在7月中旬。本来の植え付け時期からは1か月以上も過ぎてしまっています…。
植え付けが遅れると収穫までにイモが充分に育たない可能性が高いのですが、今回は「このタイミングからの植え付けでどのくらい育つのか?」というリサーチも含めて、挑戦してみたいと思います!
植え方(トンボ栽培)
通常、サツマイモはツルの部分だけを植え付けるのが一般的ですが、今回挑戦するのは種イモをそのまま植える「トンボ栽培」という方法。
うまくいかないとイモが増えなかったり種イモばかりが育ったりしてしまうそうですが…今回はツルを育てて植えるには時間がないですし、トンボ栽培だと初期の育成が早いということなので。
ツルを植え付けるのとは全く異なるやり方となるので、ちょっと楽しみでもあります。
植え付けの手順
・芽が出たサツマイモを用意
今回は「少しでも早く育ってほしい」という願いを込めて、できるだけ大きなイモを厳選しました。(成長速度に影響するのかは不明ですが。)
・サツマイモをトンボ栽培の方法で植え付ける
芽が出ていないほうを上にして、芽が上向きになるようにイモを植え付け、種イモの頭部分を土から出しておきます。
こちらが実際に植えた後の写真。頭を出したイモと伸びたツルが、土にとまったトンボに似ているからトンボ栽培…というらしいです。
これできちんと育ってくれるかどうか、結果はまた秋の収穫を待って記載したいと思います。
途中経過:植え付け後3か月
植え付けから3か月が経過した状態がこちら。
トンボ栽培よりも前に普通に苗で植え付けをしたものと、見た目はほぼ変わりません。1か月以上植え付けのタイミングが遅かったことを考慮すると、やはりトンボ栽培のほうが成長速度が速いみたいですね。
そしてまだ種芋がしっかりと残っていてちょっとビックリ。葉やツルの成長は順調ですが、果たしてこの下にサツマイモは実っているのか。植え付けが遅かったので、収穫は11月に入ってからを予定しています。
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追記:トンボ栽培のサツマイモを収穫
11月に入ってから収穫予定でしたが、天気やほかの予定との兼ね合いもあり、10月25日の収穫となりました。
収穫してみると、1つの株に小さなサツマイモがたくさんついていました。もしかすると大きいのがたくさん獲れるかも…!と期待していましたが、やはりというか案の定というか、ほぼ10cm以下。
3つの株から収穫できたのは、ごく小さいものも合わせて28個。数が多いため、1個1個が育ちにくくなってしまったのかもしれません。…が、一応「芽が出たサツマイモをリサイクルする」という当初の目的は、達成できたのではないかと。
味は普通に栽培したものと、変わりませんでした。ちょっとした汁物などに使うには、ちょうどいいサイズ感です。
トンボ栽培に挑戦する価値はあり
今回のトンボ栽培では小さいサツマイモのみの収穫となりましたが、そもそも植え付け時期が遅いのに収穫は早めだったこともあり、そのあたりをきちんとすれば、もう少しサイズアップも望めるかもしれません。
芽が出たサツマイモをそのまま捨ててしまうくらいなら、一度は挑戦してみてほしいです。